『音楽の友』12月号ショパン特集に掲載されました!
音楽之友社から出版されている、『音楽の友』12月号のショパン特集に
上田弘子の推しショパン!
With楠 原 祥 子
舞曲の「踊りの精神」を突き詰めるとおもしろいのです。
と題したインタビューが掲載になりました!!
それはもうなんと言っても音楽の総合雑誌に掲載して頂けたので、とても嬉しいです。
ショパンだけでなく、どの作曲家も舞曲を作曲していることにみなさんお気づきでしょうか。例えばJ.S.バッハなら、平均律などのフーガ作品を一本の柱とすれば、もう一本の柱はフランス組曲、イギリス組曲、パルティータなどの古典舞曲の組曲です。
交響曲やソナタだけ作曲していたように見られがちなベートーヴェンだって、ポロネーズも書いています。モーツァルトはやシューベルトは舞曲ばっかり書いていたと言っても過言ではないですね。
あるときから私は舞曲に興味を持ち、マズルカを研究して深めていく間に、ポーランドやその周辺の国々の種々の踊りの根源や、リズムの特徴を知り、そうしていくうちにレパートリーに取り入れていきました。
リズムは魔物です!3拍子は算数の上でのイチ・ニ・サンとは別物で、ホールケーキを3等分に分けるのとはワケが違う。楽譜に書かれている間はまだ算数の範囲。それを音にした時にはリズムが生き物になるのです。
お正月に放送されたウィーンフィルのニューイヤーコンサートでムーティが示した、ウィンナワルツの極端なまでの3拍子のゆがみ。あれはウィーンの地で育まれたリズムであって、すべてのワルツがあのようなわけではありません。。
マズルカのリズムは元々ロマン派のほかの作曲家たちは理解に苦しみ、オペラ作曲家のマイアベーアとのように本格的な仲違いに発展したこともあったくらいです。
そういったことが私にはとても面白く感じられたのです。それで舞曲をレパートリーのメインにしてきました。
さて『音楽の友』の記事本文の中で、少し訂正したい部分がありますので、この場でお知らせします。
「留学中は恩師のバルバラ・ヘッセ・ブコフスカ先生のご自宅に下宿していたので・・・」これは正しくは、「ブコフスカ先生のご両親の家に下宿していた」です。
ハリーナ・ツェルニー=ステファンスカは、正しくはハリナ・チェルニー=ステファンスカです。
ヤノシュ・オレイニチャクは、正しくはヤヌシュ・オレイニチャク。
音楽評論家の上田弘子さんは独自の視点から評論を繰り広げる方で、以前に私のリサイタルの批評を書いて下さいました。
今回は私のことを取り上げて頂き、この場で心からお礼を申し上げます!これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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