まりちゃん、ショパンコンクールinAsia アジア大会への道!
この日の横浜みなとみらいは快晴!みなとみらいホールからの眺めも最高です。
ショパンコンクールinAsiaの全国大会は、お正月明けすぐに、というよりお正月から始まるのです。いやホント、これはかなりの拷問。ポーランドからの審査員も早々4日には来日されます。
さて、年長のまりちゃん。新設の幼児部門全国大会に出場です。曲はバッハのアンナ・マグダレーナのための教本にあるG-durのメヌエットです。
棄権や欠席を差し引いても140名程度が弾きました。とにかくどんどん次から次から出てきて弾いていきます。なにせ瞬きする間に弾き終わってしまうので、真剣に聴いてないといけません。
後で思い出せるように、上手な演奏には〇、ちょっとどうかな・・には△、これはイカンには×、とまったく勝手にメモしながら聴きました。
幼稚園児の部門として総じてレベルが高く、どの子も自分のものとして弾きこなしているのは驚きです。ステージマナーもオドオドしている子なんて一人もいない!みんな堂々たるピアニストちゃんたちです。
耳を澄まして聴けば、仕上がりの粗さや、無理やりなアクセントや、リズムの歪みやらがどうしても聴こえてくるものですが、これは上手だわ!と感心した“演奏”も数々ありました。
なんとこの部門の最後に弾いたまりちゃん。今日はきれいにヘアアップしてトルコブルーのドレスにボレロです。
自然な流れ、装飾音もきれいに組み込まれ、メヌエットの拍子感もいい。よしっ、上手!!!
メヌエットには優美さが大切!18世紀はメヌエットの世紀。やがて19世紀になってワルツが“ギング・オブ・ダンス”として舞踏会のメインになるまでは、メヌエットこそが舞踏の花だったのです。
まりちゃんのメヌエットには、なにか品格の高さが感じられました。それは私が教えて作られるものではなくて、まりちゃん自身から香り立つもの。
次々同様の曲が演奏されるコンクールでは、私たちの耳は前後の演奏に左右されるものです。人間ですもの、どうしたって周囲の影響を受けます。輪郭くっきりの大きい音で弾く演奏は目立つ。繊細で流れがよい演奏は印象から脱け落ちることもある。
しかし、演奏に品格があるかないかは、どうメイクアップされているかに関わらず、音楽から透けてみえてきます。
次のアジア大会では想像力豊かに、そして品格あるメヌエットをまた聴かせてね。
これはヒミツのお話。お家では、ピアノでママと大喧嘩になることしばしばというまりちゃん。「今度ビデオに録画して見せて下さい!」とパパにお願いしているところです!
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