アダム・ザモイスキ著 大西直樹・楠原祥子共訳「ショパン」発売!
2022年10月15日❗️私にとっては記念すべき日。
アダム・ザモイスキ著、大西直樹・楠原祥子共訳 『ショパン プリンス・オブ・ザ・ロマンティクス』が音楽之友社より発売になりました❗️
“苦心の翻訳“と青柳いづみこさんに書かれてしまいました。でも嬉しいことに、“内容が素晴らしい“とも!嬉しく思っています。
先ほど届いた大西先生からのLINE。「Amazon9位ですよ!!もうベストテン入り。すごくないですか?」
あはは!大西先生って本当に楽しい方です。モノごとを早く忘れて下さるし、だからこのお仕事をご一緒に完遂できたようなもので、まずは御礼をお伝えしたく思います。翻訳中はもちろん色々やり合いましたが、構文について先生の仰るところを信頼しておりました。
またどうしても二人の折り合いがつかない時には、「それではZamoyskiに聞きましょう。」ということになり、白黒がつくのをドキドキしながら待って、Zamoyski氏の返答で解決を見ました。
邦訳の難しい言葉や表現は数多くあり、その度にZamoyski氏のお世話になりましたが、記憶に残る困難さがあったのは「canon」の訳です。大西先生は「正典」。私は当初は「真作品」、のちに「規範」。
大西先生の主張は「宗教で最も信頼される経典であり、ザモイスキ氏はあえてここでキリスト教のcanonの意味を持たせている。」私は「典は言葉を意味し、音楽ではバッハはバロック時代の正典で、フレンチバロックは外典という使い方で括ることはない。」の平行線でした。
Zamoyski氏に聞くと、音楽の分野で使う言葉があればそれで良い、との返答でしたので、一旦は「規範」で落ち着きました。しかし氏は日本語を知っているわけではないので今ひとつ決定打とはならず、議論は再燃。
結果的には文脈から「規範」に落ち着きましたが、大西先生は納得がいくのにかなりの時間と忍耐を要されたので、ちょっぴり私も自責の念にかられました。
ここにも登場するのは関口時正先生です。何かの折にcanonの訳についてお尋ねしたところ、またもや怒りの矢が飛んで来ました!
「真作品という言葉は、長く翻訳人生を送っている私ですが聞いたことがありません。辞書に出ていたと仰ったが本当か?事実なら示してほしい。」(ひっ!)
どうもご納得のいかないと、翌朝まで怒りが続かれるらしく、今回もお聞きした翌朝にそのようなメールが届きました。
「はい、あの、ネット上のWebio辞書にありました。しかし、再検討をして規範にしました。」(極めて恐る恐る。。)
「・・・・(無音)」(返信なし)
無音を、それでよろしいと解釈させて頂いたのでした。
音楽之友社の書籍出版課酒井課長、編集の田中直さんにはお世話になりました。そしてまだこれからも修正などでお世話になります。
翻訳の出だしの時には気分を害された関口時正先生は、結局、ショパンの葬儀に際してのノルヴィットの弔辞の部分を、この本のために再訳して下さいました。
帯のキャッチコピーは青柳いづみこさん。なんて的確に表現して下さったことか。私はたぶんどこかでいづみこさんを深く尊敬し、追いつきたい!とひたすら追っているのです。
校正ではピアニストの内藤晃さん、ポーランド広報文化センター勤務の杉浦綾さん、また言葉の整理と構成では植田真樹さんに大きなお力添えを頂きました。
皆様に厚く御礼申し上げます!
Facebookに出版の投稿をしたら、嬉しいメッセージを頂いています。
・私もAmazonにオーダーしました。明日の到着が楽しみです。
・注文しました。楽しみに読ませていただきます。
・注文していて、早速今日 届きました。楽しみに拝読します!
・明日届きます💕 とても楽しみです😊
・ご出版おめでとうございます✨ 🎉Amazonで注文して読ませていただきますね。(^ ^)♬💓
などの嬉しいメッセージを頂きました!皆様、誠にありがとうございます。これからという皆様も、どうぞよろしくお願いいたします。
感想や、また誤字などを見つけられた折にはお知らせお願いいたします!
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