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この8月中旬から下旬にかけて、イタリア北部、中部を回ってきました。
目的は色々ですが、音楽に関係することもあるので、ブログに掲載させていただきました。

コモ湖畔ヴィラ・デステ

コモ湖畔ヴィラ・デステ


訪問した都市は、コモ、ヴェローナ、ヴィツェンツア、マントヴァ、ボローニャ、フィレンツェ、シエナ、サン・ジミニャーノ、ピサです。
このうち、コモはコモ湖のチエルノビァに所在する、ヴィラ・デステに宿泊することが主な目的でした。この豪奢なビラは枢機卿の邸宅として使われていたものを、現在はホテルとして利用されており、一般客も宿泊できます。内装も豪華ですが、庭園が美しく、豪華で落ち着いた雰囲気とコモ湖の静寂が相俟って、なんとも贅沢な時間を過ごすことができました。日本人だからと言って差別的なことは何もなく、サービスも素晴らしいものでした。そしてお値段も。
ヴェローナのジュリエット像

ヴェローナのジュリエット像


ヴェローナは野外劇場のオペラ上演で有名なアリーナがありますが、オペラはパスしました。夜の11時ぐらいに終わるとのことで、カルメンを上演していて関心はあったのですが、あまりにも遅い時間なのでやめました。
ヴィツェンツォ パラディオ作バジリカ

ヴィツェンツォ パラディオ作バジリカ


ヴェローナでは、有名なジュリエットの家に行きましたが、その混雑ぶりに辟易しました。
ヴェローナを拠点として、ヴィツェンツアに行くことが今回の旅の二番目の目的で、これは、歌劇ドン・ジョバンニの映画化されたDVDを20年ほど前に鑑賞し、その美しさに感激し、是非そのロケ地のヴィツェンツアを一度見てみたいとの長年の思いを成就させるためでした。
このオペラ映画は1979年に作成されたもので、指揮はロリン・マゼール、監督はジョセフ・ロージ、ドン・ジョバンニはライモンディ、ドンナ・エルビラはキリテ・カナワ、レポレッロはヴアン・ダム、ツェルリーナはベルガンザという豪華な布陣で音楽も素晴らしいのですが、ともかく映像美が素晴らしいのです。
ヴィツェンツァ パラディオ作ヴィラ・ロトンダ 馬場健さん

ヴィツェンツァ パラディオ作ヴィラ・ロトンダ 筆者


ヴィツェンツアでのロケ地は二か所で、ドン・ジョバンニの邸宅として登場するのが、ヴィツェンツア郊外にある、建築史上も有名な建築家パラーディオ作のヴィラ・ロトンダです。
このビラは教皇の有力な部下が所有していたということで、内装も豪華なフレスコ画で装飾されており、ドン・ジョバンニの舞台としては、最適と思われます。 映画と同じ場所に辿り着いた時は感慨無量でした。
豪華な内部も鑑賞できたのですが残念ながら撮影は禁じられていました。木陰のベンチに腰掛け、ロトンダを眺めておりましたが、まさに同じ場所での映像が映画にもあったことを、帰国後再度DVDを見て知りました。
テアトル・オリンピコ

テアトル・オリンピコ


ヴィツェンツアでの二番目のロケ地は、旧市街地にあるオリンピコ劇場(これもパラーディオの作品)で、実際に拝見し感激しました
マントヴァは歌劇リゴレットの舞台の町となっていますが、壮大なドカーレ宮殿、リゴレットの家,リゴレットが小舟の中で娘の遺骸を抱きしめた(と思われる)ミンチョ河畔等を見て回りました。湖から見たドカーレ宮殿の大きさには驚きました。
ボローニャは月曜日ということで、美術館等は閉館しておりましたが、旧ボローニャ大学の解剖学教室は拝見できました。
フィレンツェは20年程前に来ているのですが、時間的な余裕がなく、美術館や教会巡りが十分できなかったため、再度十分時間を取って旧市街地を歩き回り、美術館や教会巡りを致しました。ウフィツィ美術館では、機関銃を抱えた兵士が警護していて、テロへの備えをしておりましたが、幸い何事もありませんでした。
サン・ジミニャーノの塔

サン・ジミニャーノの塔


シエナ、サン・ジミニャーノ、ピサは駆け足のツアーで巡りましたが、特にシエナはカンポ広場、ドオーモが素晴らしく、無理して来た甲斐があると感じました。
帰りはミラノに一泊しドオーモを再度見て旅を締めくくりました。
シエナ カンポ広場

シエナ カンポ広場


総じて、イタリア料理は日ごろから食べなれているせいか、日本料理が恋しくなることもなく、天気にも恵まれ、快適な旅行となりました。
イタリア国内は列車を活用しましたが、駅構内はエレベーターやエスカレートが整備されていて、スーツケースの運搬には問題が無く助かりました。
最後に、よくこれだけ歩けるものと我ながら感心しました。好奇心とは恐ろしいものです。
 

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