ショパンランドコンクール本選審査でした!
昨年から開催されている『ショパンランドコンクール』、今年第2回が開催されました。主催はポーランド音楽出版PWMと東音企画です。
11月11日、12日の週末に、光が丘IMAホールで本選が開催され、ポーランドからカトヴィツェのシマノフスキ音楽大学ピアノ主任のヴォイチェフ・シフィタワ教授、ピアニストの江崎昌子さん、木米真理恵さん、宮谷理香さん、山本貴志さんと審査をしました。
審査委員長のシフィタワ先生。その涙ぐましいほどの懸命な取り組みには頭が下がります。
というのは。。。
講評を一人一人に書くのですが、先生はまずご自分のノートに英語でメモコメントを書いて、休憩時間にはひたすらそれを正式な講評用紙に書き写されていました。
ポーランド語ならささっと書けるのでしょうが、英語で書かなければ出場者に理解できないから、まず下書き、それから清書、と念の入れようです。
幼児部門は私たちももう必死です。一人30秒程度の曲ですし、それに足台のセットの時間が加わるにしても、大きい字で3行書くのがやっとです。
山本貴志さんは、そんな切迫状況に関わらず、一人一人に丁寧に👏拍手を送っていて、いったいどうやったらそんな余裕があるのか不思議だったら!
幼児から小学生が使う『ショパンの時代から現代まで〜ポーランドピアノ作品集全3巻』ポーランド音楽出版PWM/全音。鍵盤🎹の塀を伝って、青い猫ちゃんがショパンの生家の中まで導いてくれるイラストで、とっても可愛いです。それに何よりいい曲がすごく多いです。
ガルシチャ、リビツキ、といった現代ポーランド作曲家の作品はじめ、ショパンの時代のマリア・シマノフスカ、カロル・クルピンスキ、そしてシマノフスキ、パデレフスキの作品も入っていて、第3巻は難易度も高いです。
レベルは、やはりどんな新設のコンクールでも最近の傾向はそうなのですが、本選は結構レベルが高いです。大きなコンクールで入賞するような人たちが、小さなコンクールでも受けに来ているからです。
審査員は全員ポーランド語ができます!でも東音企画の鈴木さんは英語が堪能なので、全て英語で。
審査は平均点を上から取っていく方式ですから、問題なくスムーズでした。点数が同点の時には2名に賞をだします。
少し違和感があるとすれば。。。
上の部門になると、ショパンの作品と、現代ポーランド人作曲家の曲が、同じ部門の課題曲に入っているので、作品の長さや格(?)に差異が出てきます。それらの演奏の評価を比較検討するのはなかなか困難。
大人部門のピアノを専門にしていない出場者部門には、驚くほど上手な演奏をする方達も出場されていて、聴きごたえ大でした。
例えば、ショパンのスケルツォ第3番を弾かれた方、バラード第1番を弾かれた方、お二人ともに中高年と思われる年齢層で、技巧的にはすごい!と思いました。
曲集の含まれる作品が良い曲ばかりなので、私もこれから生徒さんに弾かせてみようと思います。
ポーランド音楽出版からCEOのダニエル・チヒ博士(左端)も同席され、よく見れば下はジーンズ。お酒は飲まずベジタリアンだそうです。シマノフスキ研究の第一人者です。
さて、中学生部門で出場した生徒の渚月さん。奨励賞でした。。。!
う〜ん、惜しいかなです。奨励賞はほんの少しの点数差で入賞に及ばずで、残念な気もしていますが、ここが踏ん張りどころ。次回をしっかり目指そう!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。