マズルカの陶酔 楠原祥子
ダンス・ダンス・ダンス!ポーランド舞曲!
4月4日(土)19時開演のピティナ公開録音コンサートも迫ってきて、ポーランド舞曲についてプログラムノートを頑張って書き上げている真っ最中です。
ショパンやシマノフスキのマズルカのもとには・・・農民たちの土着のマズルカがあるのですが、もしショパンのマズルカを宮中晩餐会で供されるヴィシソワーズスープに例えるとすれば、農民たちのマズルカは土にころがる泥だらけのじゃがいもそのもの。
いつも、どう考えても不思議でならないことがあります。
ショパンは15才と16才の夏休みに、田舎で実際に農民たちのダンスやメロディを見聞きしたのですが、ショパンはいったいそれら“ただのじゃがいも”のどこに魅了されたのかということです。
どういうところが彼の心をそれほどとらえたのでしょう?
それとは別に、芸術化されたマズルカには本当に魅了されます。ショパンのマズルカももちろんのことです。
ポーランドでもっとも有名で、最も美しいマズールをご紹介します。これはカッコいい!芸術化されたオペラの中のマズルカです。この躍動感!この高揚感!
https://www.youtube.com/watch?v=8XhgXjC70kE
スタニスワフ・モニューシコ作曲オペラ『ハルカ』よりマズール
さて、ブラジルのサンバも陶酔を引き起こすものですけど、マズルカのリズムも陶酔を引き起こすといわれます。それほど急速なテンポではないのに・・・。
リズムの奥深くに、実は強烈な感情を引き起こす何かがエンコードされているのである。。。と大真面目な顔で言う村人もいます。
本当かしら。旋回するダンスと繰り返しのリズムで目が回ってくるのでは・・・と私は思ったりするのですけれど。。。!
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