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2023年もいよいよ年末。私の人生における大きな別れがやってきた年はあと数日で終わり、新しい年がまためぐってきます。

新たなスタートなのだと思う日々です。

多くの方からお気持ちを頂き、ある方は自分のことのように話しを聞いて下さり、ある方はむしろ話題を逸らして気を紛らわせて下さり、そういった支えありきで、本当にありがたいことと感謝しています。まもなく月命日を迎え、そして程なく四十九日には納骨です。

すでに生徒さんや知人にお送りした夫の「訃報」をここに記して、これを気持ちの上での区切りにしたいと思います。

【訃報】

夫、楠原裕央が12月1日金曜日に逝ってしまいました。

 8月に口腔癌が判明して、それからちょうど4ヶ月でした。

ずっと自宅で療養していましたが、最後の2週間と数日は千葉大病院に入院して、緩和ケア病棟で本当に手厚い看護を受けることができました。

 最後の日は、主人の兄と私と2、3時間病室にいて、麻酔科の主治医の先生もみえて和やかな雰囲気でした。 

自宅でのレッスンもあったので、また明日来るね、と言って病室をあとにしたのが5時過ぎのこと。 

 レッスン中に大学病院から呼吸が変わったと緊急電話が入り、駆けつけたところ、呼吸はもう止まっていました。ナースさん3、4人が看取ってくれて、すっと静かになったそうです。 

ひどい喘鳴の苦しみから解放され、ようやく安息を得たのだとわかりました。麻酔科の主治医が仰った‘神の摂理‘を受け止めるしかありませんでした。

夫は死期をわかっていたようでした。最後の日も、筆談で

「残された仕事 病院のラストペイメント」

と書いたので

「銀行で少しまとめて下ろしてあるから大丈夫よ」

と書いたら、安心した顔になりました。

 千葉大附属小中卒、そして千葉校卒でしたから、千葉の亥鼻の地にノスタルジーがあったのでしょう、ここで終わりたいと希望していたので、それが叶えられたのがせめてもの救いです。 

葬儀前に一旦自宅に帰り、一晩自分の部屋で過ごして、可愛がっていた猫とも会い、猫の方も、あ、帰ってきたとばかり棺に潜り込み、そして庭も眺めて、通夜には自宅から出て行きました。

通夜、告別式は12月6、7日に滞りなく家族葬で済ませました。

今は緊張から解放され、安堵を感じています。。

これまで夫が頂きましたご厚情に心より感謝申し上げます。私一人になりましたが、またこれからも変わることなくよろしくお願いいたします。

2024年は、あたたかい幸せな年にしていきたいです⭐️いえ、いきます!

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