桐朋宗次ホールが完成!
桐朋宗次ホール、仙川キャンパスに完成していました!
桐朋の子供のための音楽教室仙川本室に通っていた中学時代以来、ずっと桐朋にはホールがなかったし、校舎の年期の入りようは他の音楽大学と比べても群を抜いていたのですが、ここへ来てホールは完成し、校舎は一新してすっかりイメージUP!仙川の街もかなり雰囲気UP!
木造です!木造建築といえば建築家の隈研吾さん。
このホールと仙川校舎と両方が隈研吾さんの設計で、それだけでも話題性十分。なにより早く実際に音の響きを聴きたいです。
『桐朋宗次ホール』と名前に冠しているように、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者、宗次徳二さんがスポンサー。大変な苦労人でいらっしゃると聞きます。
桐朋のためにこんなすごいホールを建てる資金を提供して下さり、どれほど有り難いことでしょうか。
お隣にある仙川校舎は4階建ての木造建築で、木がいたるところに使われています。地下の練習室の壁は、目のような木の節目がたくさんある板が張られていますが、ここぞというところは節目なしのきれいな板。
自分が卒業した学校を悪く言う人はいないでしょうが、私が桐朋が好きと思える理由はいくつかあって、そのうちの一つは、こうした何か大きな変革をする時の“こだわり”です。
どうせやるならこだわろう!木にこだわろう!建築家にこだわろう!クオリティにこだわろう!という姿勢を貫くアンビションには大いに共感するものがあります。
もう一つのキャンパス、調布の校舎は、対象的にコンクリートの打ちっぱなし。
敷地が広いわけでもないのに内部のレッスン室は贅沢な配置で、隣同士の部屋が接していない造り。
レッスン室の壁の一部はガラスになっていて、廊下から中の様子がいくらか見えます。レッスン中だとか、練習しているとか、授業しているとかが垣間見られる。健全でいいですよね。
先週仙川校舎で、次年度の教員向けシステム説明会が行われました。学生とのやりとりはすべてGoogle Classroomを使用することになり、システムがガラリと変わります、と教務課から通達があっては出席しないわけにいきません。
今年度は、Zoomなど、音楽のお勉強よりIT関係のお勉強に比重がかかって、ようやく慣れたかと思ったら、今度はGoogle Classroomに切り替えと。
いったいどこまでお勉強させるのかしら。ショパンやベートーヴェンを弾くことにこれがどう役立つというのかしら。
とにかく行ってみると、席は指定席で部屋の前に張り出されています。
んん??お隣は梅津学長先生であります。小さな学校ですからこういう時は学長も特任も非常勤も垣根なし。逆のお隣は高校から同級生でピアノ科の阿部先生、向かいはピアノ科主任の中井先生。これなら教えてもらえそうで心強い!
。。。と思ったのは間違いでした。
各自PCを持参ですが、誰もが自信なげなあやふやな雰囲気。
教務課のデモンストレーションに沿ってやっていくと、時々わからなくなって落ちる。と助け合ったり、周回してくれている教務課の人にヘルプを頼む。
などして、Google Classroomのさわりのところを習い、とにかく自分のClassroomを立ち上げました。
予定の50分をとうに過ぎて1時間半にも及び、雑談になってきました。お向かいの中井先生はお腹がすいたのかチョコレートバーを噛じり始め、阿部さんとそろそろ帰ろうかとPCをしまいつつ、お隣の梅津学長を見ると。。。
なにやらまだ必死の形相でいらっしゃる。
「先生、そろそろ終わろうかなと思いますが、先生はいかがでしょうか?」
「うぅむ、難航しております。。。」
学長はいくつか講義を担当していらっしゃるので苦戦中のご様子。
15時からはホールの内覧会という学長先生を残して、もう一度立派なホールの外観を眺めながら帰途につきました。
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