楠原祥子ピアノリサイタルwith her Friends ~ショパンの次の世代を弾く
終わりました!
最後の音を弾き切った後に耳に響いてくる拍手、ようやく緊張がとけて、笑顔を取り戻すことができる瞬間。。。。何度経験したとしても、毎度新しく、毎度別の感情がこみ上げてくるうれしい瞬間です。
今回はクアルテット・エクセルシオの共演があってその時を迎えました!
ご来聴下さったみなさま、本当にありがとうございました。
初めてステージにのせる曲は、やはり心のどこかに“怖さ”があります。その代わり、初めてならではの新鮮さ、スパークするような緊張はまた何にも代えがたいものです。
稀に。。。。その恐怖感に押しつぶされてしまうこともあって、演奏家なら誰でも経験していることかも。。。。そんなコンサートの後は、もし飲めたらやけ飲みしまくりたくなる気分です。飲めないワタクシは、しばし落ち込んで忘れておしまい。
今回ザレンプスキのピアノ五重奏は、エクセルシオのメンバーも私も、全員が初めての曲だったので、その一体感が音楽に充実をもたらしたと思います!
前半のソロ。パデレフスキのメヌエット・幻想的クラコヴィアク・ノクターンの3曲は、音型の特徴をとらえ過ぎていた少し前の演奏から、欲張った解釈をそぎ落としてシェイプしました。そうすることに気がついてよかったです!
シマノフスキのポーランド舞曲2曲、マズレク・クラコヴィアクは、シンプルで短い作品ですけれど、ポーランドの山岳地帯の民俗旋律がベースになっていて、きわめてアクが強いので、2曲で他の作品にまったくひけをとらない強さがあります。
そしてザレンプスキの『バラと棘』。なんだか気恥ずかしいタイトルですね。
もうかれこれ15年近く前。。。、スリコフスキ先生から4曲目の楽譜を渡されて弾いたのがきっかけです。アップテンポで、ずっと動きがあって、1曲でもとても魅力ある曲ですけど、いかんせん、それだけでステージにのせるには無理があったけど、でも、印象の強い曲だからずっと記憶にありました。
5曲全曲を弾くと、これはもう魅力が倍増することにやってみて気が付きました。小品の集まりなのに、5曲でドラマになります!
日本では今のところ、きっと私だけが独り占めできているレパートリー。
これからも弾いていきたいです!
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