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大正大学教授の白木先生ご夫妻、とんでワルシャワ留学仲間の草野由美子さん

友人のリサイタルで、ポーランド関係の方々にお会いして、間もなく発売の訳書の見本をお見せしたら、記念写真撮ろう!と撮影して下さいました。とっても嬉しかったです。

アダム・ザモイスキ著、大西直樹先生と私の共訳の『ショパン ~プリンス・オブ・ジ・ロマンティクス』が10月15日に音楽之友社から発売になります!

長いとても苦しかった翻訳の時間を経て、ようやくこのように形になって、ご協力や励まして下さった多くの方のおかげさまだなぁ。。。と振り返っています。

校正にご協力頂いた内藤晃さん、植田真樹さん、杉浦綾さんの力は大きかったです。

内藤さんは、これからムジカノーヴァに新刊紹介として1ページを書いて下さいます。また、帯にキャッチフレーズを入れて下さった青柳いづみこさんにも心からの感謝です。とにかく仕事が早くて、ささささっと読んで、さらさらさらっとキャッチフレーズが出てくるという才覚。すごいの一語!

正直なところ翻訳の作業はいろいろな点で大変でした。

まず出だしからして、私たちポーランド留学経験者は、どうしてもショパンの正典はポーランドにあり、フランスなど諸外国のショパンは外典であると洗脳されていて、ポーランド語の権威である関口時正先生からはお𠮟りを頂戴したのでした。

「ポーランド語もフランス語もわからずポーランドも知らない人間に、どうやってショパンが訳せるのか。」

「その部分は私がカバーします。」

「・・・(無言。これがまた怖い)」

しかしザモイスキの原資料は、ポーランドの正典とは違うところに多くあり、それについてはまた詳しく書くことにいたします。

そうこう手厳しいことを仰りながらも、結局関口先生は、ポーランドを代表する詩人ノルヴィットによるショパンの葬儀の際の弔辞を、改めてこの本のために訳して下さったのでした。おかげさまでその部分はとび抜けて高貴な文章になりました。

すごく喜んで下さった元共同通信ワルシャワ支局長の山崎さんと。

さて昨晩は。。。コンサート二つをはしごでした!

一つはルーテル市谷でシマノフスキ生誕140周年を記念して木田佐和子さんと沢和樹さんのヴァイオリンのコンサート。

コンサートの前半、木田さんによるシマノフスキ作曲4つのエチュードOp.3と単独の前奏曲、沢さんとの共演によるシマノフスキ作曲ヴァイオリンソナタ第2番を聴きました。

最後までいて、シマノフスキの作品の変遷を聴きたい気持ちは大いにあったのですが、中学校から経歴が一緒の木村徹氏のピアノリサイタルを五反田文化センター音楽ホールに聴きに走ります。

1年365日もあるというのに、よりにもよって同じ日にリサイタルとは!

五反田駅からタクシーに飛び乗り、幸い最後のショパンのソナタ第2番だけ全部聴くことができました。

両方のコンサートともに全部は聴けなかったですが、大変感銘を受けるよい演奏でした!

木村くんのショパンの2番のソナタの1楽章は、私たちが中学3年の時に、同じ学年の別のクラスにもう一人桐朋を受験する人がいるとわかって、二人で弾き合い会をした時に聴いた曲!私はショパンのバラード2番を弾きました。

それからずっと経歴が一緒の木村徹氏。独特の解釈。交響的な音響。立派な演奏に心からの拍手を送りました。

iPhoneで撮影したら色が冴えない!本当はもっとずっときれいな色合いです。

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