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留学時代に住んだアンジェイの🏠。

悲しいことについに力尽きたアンジェイのお墓参りにハンカと行きました。ワルシャワのモコトフ地区にある墓地で、🏠からメトロで2駅だからすぐです。

亡くなったのは今年の春。2023年5月9日。76歳。

少し驚いたことがありました。

ブコフスカ先生が生前、身体を焼かれるなんて考えることもできない。火葬は絶対にいや。。。。と何度も仰っていたので、ポーランド人の多くが敬虔なカトリックでもあるし、誰もがそう思っているのだろうと思い込んでいましたが、そういうわけでもなく、お墓の土地の問題や家族のお墓に入りたいために、昨今火葬は一般的な埋葬の方法になっていることを知りました。

アンジェイの両親のお墓に埋葬され、まだ正式に名前を刻んでいなくて、これからなのでしょう。下の方にかろうじてわかるような墓碑があります。

「私より先に逝ってしまって、ひどいわね」とハンカ。

「だけど、一緒にって難しいでしょ」と私。

「あはは、そりゃそうね」・・・

半年が過ぎてやっと笑えるようになったハンカ。

そんな会話をしながら、お墓を綺麗に磨き上げます。

私の後にアンジェイの🏠に住んだ雅子ちゃんと、私の母もお花を捧げたいと言ってくれたので、3人からの白いお花を捧げて、ロウソクの位置も整えます。

「ショーコは私よりアンジェイの方が好きだったってこと、わかっているわよ」

「ん??!・・」

「そうだったでしょ」

「ん〜、考えたこともなかったけど・・・・アンジェイとは共通の話題や物知りで教えてもらえることが多かった」

「たとえば・・・?」

「たとえば・・・ポーランドの歴史とか、英雄とか、詩人とか。最近のトピックやニュースとかも。いっぱい話せた。でも。。。どちらかと言われたら、やっぱりハンカの方が好きだと思うわ」

心の中で、ハンカってホント、女だなぁと思う!

こんなふうに40年近くも付き合ってくれてきたハンカ。後ろ姿をみて、ちょっと涙が溢れそうになります。

感謝の気持ちをどれほど口にしても表しきれないです。

アンジェイのお墓参りができてよかった。やっと気持ちも落ち着きました。

アンジェイ、これからうんと寒くなるけど大丈夫? また話しにくるわね。それまでバイバイ。

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