ポーランドな日々 ~ショパン国際音楽祭 楠原祥子
ポーランドの日々…………ブスコ・ショパン国際音楽祭 「Summer with Chopin」での私のコンサートについて、ご報告をしますね。
ワルシャワから南へ250km、Busko Zdroj で開催されています。もう今年で21回目になるショパン音楽祭です。
昨年新たに、友人のポーランド人ピアニスト 、トカチェフスキが音楽監督に就任し活気のあるユニークな音楽祭になりました。当初からの名称である、「夏をショパンとともに」ってステキですよね!
さて、今年はこんなプログラム。ポーランド人作曲家だけでまとめました。
パデレフスキ: メヌエットト長調 、 ノクターン
ザレンプスキ:組曲「バラと棘 」五つの即興的小品集
ショパン: グランドワルツ作品34ー1、 幻想曲作品49
さて、私の演奏を聴いたウィーン国立音大のProf.Stephan Moller モレル教授は。。。
「ショーコ、やっぱり断然ザレンプスキよりショパンだね。 ザレンプスキを聴いたのは初めてだし、あなたが弾くように美しく弾く人は他にいないと思うけれども………..でも違うんだ。ショパンとは芸術の質が!
僕の音楽の好みもあるけど、どう言ったらいいかな、わかるだろう……….?
ショパンに入った時にやっぱりコレだ!と思えたよ。」
モレル教授に見事なまでにポイントを突かれた、と思いました。事実、私自身もショパンのワルツを弾き始めた時に、心が躍動するのを感じたのです。
ベートーヴェン32曲のソナタの全曲演奏会を行っている、それこそベートーヴェンを極めている教授には、ショパン作品の芸術としての価値が、他の追従を許すものではないことがおわかりなのですね。ご自身はショパンをステージで弾かれないけれども。
ステージに載せる曲のプログラミングする時、緩急やコントラストを考え、調性の関連性を考慮します。
そしてさらに、芸術度の高さを合わせること。
……教授の言葉はとても有り難いものでした。それに、とても嬉しい御言葉でした!
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