チャイルド・エイド・アジア2016 ChildAid Asia Tokyo concert 楠原祥子
まだお正月気分のままの1月6日でした。生徒の加藤優佳さん(中1)がサントリー大ホールでチャイルド・エイド・コンサート2016に出演し、私たちも楽しみに応援に行きました。
このコンサートには大きな意義があり、世界のいろいろな環境で生きる子供が、言葉や文化の違い、経済的な格差を超えて一つのステージを創りあげることで、人は孤独ではないこと、ひとりひとりがとても大切な存在なのだという意識を持たせて、明日への掛け橋を築くことを目指しています。
さて、優佳ちゃんはタイからのピアニスト、カント君とともにチャイコフスキー作曲くるみ割り人形より『花のワルツ』2台ピアノ版を演奏しました。カント君がファースト、優佳ちゃんがセコンド。
もう一つは、You raise me upの伴奏。
3人のヴォーカリストの歌声を、インドネシアのヴァイオリニスト・クラリッサと供に支えました。
その他、大ホールの空間に轟いた和太鼓、琴、マレージアイケメン3兄弟のヴォーカル、少年少女合唱団、ギター、クラリネット、ヴァイオリン、マリンバ etc.
それらが司会でナビゲートしながら次々登場し、質の高いヴァラエティプログラムを心ゆくまで楽しみ、あっという間の2時間でした。
アジア各国から集まった『音楽』のスペシャリティを持つ子供たちが、たった数日で作りあげるセッション。
プレッシャーとは無縁の笑顔、羽ばたくように自由な動き!ステージから私たちに向かって訴える圧倒的なパワー!
私はいつも、国境というパーティションはあっても、根底にあるのは人間として生活していること、それだけだと思ってきました。
文化、言語、伝統の違いは、広義にとらえれば個性であって、同じ大気を吸って、起きて働いて寝て、農作物を作って食べて、人とまじわり社会を形成してコミュニケーションを取り合いながら生きている、という基本生活は共通です。
語学力はある程度必要ですが、ピアノ・音楽・芸術その他なんでも、自分のスペシャリティを通じて気持ちが結ばれていく喜びを数々経験したので、スペシャリティを持って気持ちを外へ開くこと、それを私の生徒さんにも託していきたいと願っているのです。
このコンサートでは、その願いを優佳ちゃんが形にしてくれました。
大きな喜びを受け取って、目が霞んでくるのを抑えながら優佳ちゃんとカント君に拍手をいっぱいおくりました。
優佳さんのブログはこちら
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