明日は長野でリサイタル!
『継続は力なり』とはよく言いますが、結局のところ、それは〝反復〟なのだと。
以前はどうしても速く正確に弾けなかったパッセージも、ステージを繰り返すと、あれ、弾けるようになった!ということも多々あります。
バラード第3番の難所パッセージも、最初の頃は手が疲れて弾けなかったのが、今は消耗せずにいけるようになった。
ある時本気で取り組んだからかもしれません。
そんなことを思いながら新幹線に乗り、幾多のトンネルを抜け、浅間山の勇姿を右手に軽井沢を通り抜け、ほどなく長野に到着です。
明日は初めて長野でリサイタル。日本ショパン協会長野支部主催で演奏させて頂きます。
長野はカジミエシュ・ギエルジョード先生の思い出の地。来日の度、この地でコンサートをされていました。
そのギエルジョード先生が逝かれてもう1年が経ちます。
私はギエルジョード門下ではなかったけれども、留学中から色々な形で先生にお世話になり、感謝の気持ち尽きることはありません。
ギエルジョード先生といえば、それは決まって『ポロネーズ』!!
英雄ポロネーズも十八番だったけれど、ショパンの青年時代のポロネーズ、特に作品71の3曲は、私にとっては「ギエルジョードポロネーズ」ともう言い換えてもいいくらい何度かお聴きしました。
いえ、というより。。。あの3曲をまとめて弾くピアニストは他にいないのではないかしら。
それでギエルジョード先生へのオマージュに、作品71ー2を今回新しく譜読みをして、自分のレパートリーに加えました。
ポロネーズ第2番作品26ー2、それとノクターン第3番作品9ー3は、ブコフスカ先生へのオマージュと言えます。
戦禍の中に響く鉄砲の音が聴こえてくるポロネーズ第2番。
もっともノクターンらしくない軽やかなノクターン第3番。
この2曲も新しくレパートリーにしました。
今日は美味しいものを頂いてお腹いっぱい。
明日は清々しい朝が迎えられそう!
楠原祥子
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