ジュネーヴ国際コンクールを終えて
昨年11月、第69回スイスジュネーヴ国際音楽コンクールに出場してきました。
このコンクールにはピアノの他に作曲、フルート部門などがあり、ピアノ部門は2年ぶりの開催でした。
私は同じスイス、チューリッヒに2年間留学をしていたので、馴染みのある国…とはいえ、言語も違えば人の雰囲気も異なります。(チューリッヒはドイツ語、ジュネーヴはフランス語。)
レマン湖をはさんでフランスとの国境なので、ほぼフランスのようなおしゃれ感が漂います。(あくまで個人の感想です。)
CDの予備審査を通過した約40名が現地に集まり、第1、2次予選、セミファイナル、ファイナルと、4ラウンドを戦いました。
私はセミファイナルで落選してしまいましたが、幸運なことに≪Georges Liebenson賞≫ という特別賞を頂くことができました。
優勝したムン・ジヨン(韓国)は去年の高松国際コンクール優勝者でもあり、とても体格のしっかりした、大器の風格の漂う人でした。
各国から集まってきたコンテスタント、ホストファミリーや聴いてくれたお客様の皆様、そして落選後に温かいエールとアドバイスを下さった審査員の先生の皆様…本当に暖かい方々ばかりでした!!
コンテスタント達はもちろん競い合う間柄ですが、自分が信じ積み上げてきた音楽を表現するという、それぞれの自分との闘いを讃えあい応援し合えたこと、そしてその素晴らしい音楽をたくさん聴けたことは、次へ進むための活力となりました。
私にとっては、この刺激がコンクールに参加する醍醐味でもあります!
これからも音楽と共に、人間としても豊かにまだまだ成長して行きたいと誓う2015年の始まりです。
今年は2月22日にオーケストラとのブラームス協奏曲第1番の共演、1、3月にヴァイオリニスト川畠成道さんとの共演、子ども向けの全国オペラ公演など楽しみな演奏本番が多くあるので、一つ一つ丁寧に向き合って行きたいと思います♪
演奏曲
1次予選 | ハイドン アンダンテと変奏 f moll ブラームス 自作主題による変奏曲 op.21-1 マルタン 8つのプレリュードより 6、7、8 |
2次予選 | ベートーベン ソナタ17番 「テンペスト」 ドビュッシー 映像Ⅰ Blank Lightning pour piano (2014) |
セミファイナル | バッハ 平均律第1巻 8番 es moll 三善晃 円環と交差 第2番 シューマン ピアノソナタ 第3番 op.14 |
ファイナル | モーツァルト ピアノ協奏曲 第13番 KV415 C dur ショパン ピアノ協奏曲第1番 e moll |
稲生亜沙紀
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。