Tchaikovsky competition2019 Final!チャイコフスキーコンクールファイナル
チャイコフスキーコンクールのために生活が崩壊中です。。。。!
ファイナルのライブ中継が真夜中12時から。翌日見てもいいとわかっていても、気迫のこもった演奏から目をそらすことができなくなってしまうのです。
ピアノ部門は7名のうちすでに5名が演奏を終わり、今日は残すところ二人。
ファイナリスト7名全員が男性で、楽器を象徴しているということでしょう。
チェロ部門にはファイナリストの中に女性が二人、ヴァイオリン部門にも日系アメリカ人女性が1名いるのです。
いよいよ今晩12時から藤田真央くんの登場です。もうひとりはアメリカ人Kenneth Broberg。
ファイナルとなると、もう出来や解釈がどうのという段階ではなく、彼らが人生のすべてを賭けてくる気迫と、音楽に賭ける情熱が音に現れて、私達聴く者はそのことにまずもって心打たれてしまう。もう誰が優勝でも、どういう順位でもいいのではないか。。。とさえ思えてくるものです。
昨日と今日で、誰もがすごいのですが、その中でも特にこれはっ!と思えたのは、ロシアのDomitry Shishkinn、そしてフランスのAlexandre Kantorowでしょうか。
Shishkinは前回のショパンコンクールにも出演しており、数々のコンクールの経験で培った冷静さ、そして完璧なテクニックの持ち主。
Kantorowは言わずと知れたヴァイオリニストのJean-Jacques Kantorow ジャン・ジャック・カントロフの息子、いえ、もしかすると年齢的には孫でしょうか。その高貴なる音楽性は家系的な遺伝子か素因か。名前から想像するところ、フランス人ではありますがロシア系と思われます。
カントロフも強靭なテクニックの持ち主でありながら、いくらかペダルが多く音の明晰さが失われる時もあったように思います。
楽器について言えば。。。
1番最初に弾いたKonstantin Emelyanovはヤマハ。唯一です。
次の中国のAn Tianxuは、今回初めて公式ピアノとして採用された中国製の「長江」Yangtze Riverを使用。普通のフルコンよりもサイズが大きく見えます。調律師の越智晃さんによれば、完全なスタンウェイのコピー楽器とのこと。響きの規模の大きさは他のフルコンを上回っているように聴こえます。
このAn Tianxu、もしかすると2曲の演奏順が逆と思ってステージに上がったのでしょうか。「パガニーニのテーマによるラプソディ」のオケが始まった途端、一瞬何が起こったかという緊張が顔に走り、入るタイミングを逸したものの、どうにか駆け込んだラの音でした。ワンフレーズ後、度肝を抜かれたような顔で指揮のペトレンコを見ています。
他のファイナリストはみなスタンウェイ。
FAZIOLIで弾く人はいません。これからFAZIOLIはどなるのか、来年のショパンコンクールで公式ピアノから姿を消すことも考えられるのでしょうか。主催のショパン国立研究所のシュクレネル所長に聞いたところでは、「トリフォノフなど著名ピアニストが使用してきたので。。。」と歯切れの悪い答えでした。
中国製ピアノがチャイコフスキーコンクールの公式ピアノの仲間入りをすることで、時代の移り代わりが如実に見え、FAZIOLIは国際コンクールにおいて苦戦を強いられるのは確実かもしれません。
他の部門、例えば。。。チェロ部門も聴き逃がせないものがあります。チャイコフスキーの『ロココの主題による変奏曲』をいやというほど聴けるのですから。ひとりひとり違うロココの冒頭。その表現の違い、音色の違い、やはり女性の方が表現が繊細で音はやさしいと感じます。
とにかく。。。
今晩の真央くんの演奏を期待しましょう!
昨日、伊達ママの診察を受けに行ったところ、
「まりが真央くんと写っている写真がぜひ欲しいです。」とおっしゃいます。
そうだわ、昨年4月7日のコンサートで、まりちゃんとみな子ちゃんは真央くんと同じステージで演奏したのでした。そしてその時に撮った大切な記念の写真!
私のは、つい先日、この4月に松本ピアノフェスティバルで一緒に写した写真。
https://tch16.medici.tv/en/replay/semi-final-with-mao-fujita/
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